歯周病という病気は、歯の周囲組織である歯肉や歯を支えている骨に炎症が及んで最後には歯が抜けてしまう病気です。
この歯周病は、歯の表面についたプラークの中にいる細菌によって引き起こされる病気です。
歯周病で1本ぐらい抜けても平気だよとお考えになるでしょうが、1本失ったことで他の歯に負担がかかり、その負担がかかった他の歯が歯周病になり抜けて、そして、また他の歯に負担がかかるという悪循環に陥ってしまいます。
歯周病によって歯が抜けてしまった場合には、差し歯ができないばかりか、インプラント治療や義歯治療もむずかしくなってしまいます。
しかし、歯周病は治療すれば治ります。重度の場合でも歯周病の進行を遅らせ、現状を維持していくこともできます。
歯周病の治療は、歯周病の検査をして病状の把握、そして、歯周病の最大の原因であるプラークの除去を行えば必ず治るものなのです。

位相差顕微鏡による細菌検査

当医院ではどのように歯周病の治療を行っているかお話ししましょう。

  1. 歯周病の検査
    歯周病がどれほど進んでいるか、どの歯が歯周病になっているかを検査します。
  2. ブラッシングチェック
    どの歯のどこが磨けていないかのチェックをします
  3. 位相差顕微鏡による細菌検査
    プラークの中の細菌を顕微鏡で見てみます。
  4. 歯石の除去
  5. PMTC
    歯科医師や歯科衛生士が専門の道具を使用して歯の掃除をすることです。
    どうしてもご自分のブラッシングだけではプラークは残ってしまします。歯ブラシだけでは落としきれない汚れもあります。
    その残ってしまったプラークを専門の機材を使用してクリーニングしていきます。
  6. 2回目の検査
    初めの検査から一か月後にもう一度再検査をします。歯周病の進行の度合いによって変わりますが、基本的には深い部分の歯石を麻酔をして除去していきます。
  7. 3回目の検査
    深い部分の歯石を取ることによってかなり歯周病は治っていきます。どのくらい治ってきたか再度検査をします。

以上のような治療が基本的な歯周病の治療です。

ただし、良好になった口腔内環境を維持していかないと歯周病は再発しますので、その後のホームケアと歯科医院での管理もとても大切です。