あごずれとは上あごと下あごのずれをいいます。
あごずれを見る場合は、下のあごのずれを見ていきます。なぜならば、上のあごのずれは少しわかりづらいし問題なのは下あごのずれなので下あごのずれを見ていくようにします。
下あごのずれの方向は次の通りです。
①
下あごが右か左か
②
下あごのえら部分が右上がりか左上がりか
③
下あごが上あごに対してかみこみすぎているか、かみこみが足りないか
④
下あごが前か後ろか
以上の4つの場合を見ていきます。
しかし、ずれというのはどこの基準線に対して何がずれているのかを考える必要があります。
まずは顔を基準に考えてみましょう
Ⅰ 下あごの左右のずれ
図1を見てください。まずは顔の正面から考えましょう。両目の結んだ線と鼻筋の線を直交させた線を基準線にします。(白線)特に鼻筋の線に対してあごの先端(ピンクの円)が右にずれているか左にずれているかを見ます。
Ⅱ 下あごのエラの部分が右上がりか左上がりか
図1の①②の白線を見てください。これがあごの左右のラインです。このラインと鼻筋のライン(細い白線)との角度を見ます。
(①’②’の角度)
図1 ①
’の角度が②’の角度より小さければ、あごは右上がり。
②
’の角度が①’の角度より小さければ、あごは左上がりとなります。
図2
Ⅲ 下あごが上あごに対してかみこみすぎているか、かみこみが足りないか
図2を見てください。下あごを横から見たときに青い線と白い線の角度が小さければかみ込が足りない、大きければかみこみすぎている。と表現します。
Ⅳ 下あごが前か後ろか
下あごが出ているか、さがっているかを見ます。図1ではピンクの円の部分が前に出ているか後ろに下がっているかを見ます。
以上のように顔を基準線としてあごのずれを見てきましたが、実際のあごずれ修正をする場合には、体の中心線を基準線としてあごずれを修正していきます。
どうして顔の基準線を説明して、「あごずれの基準線は体だよ。」と違うことを言うのかといいますと、
からだの中心線を基準にした場合のあごずれを理解するためには、顔を基準にした場合のあごずれを理解しておいた方が分かり易いからです。