6歳臼歯が生えていて、そして上下前歯が少し乱雑に生えてきた場合を考えてみましょう。まずはあごずれがないかどうかを確かめましょう。

この時点であごずれがあるようでしたら、もう急速に矯正(育成下記参照)治療を始めることをお勧めします。

あごずれがない場合は、いろいろな成長と年齢を考えていくことが必要となります。年齢には歯の萌出年齢、歴年齢、からだの成長年齢、精神年齢など年齢にはいろいろな種類があります。

歯並びの悪さは、歯とあごの成長の不調和から始まります

矯正の場合、特に問題となるのは萌出年齢と体の成長年齢です。歯並びの悪さは、歯とあごの成長の不調和から始まります。ということは、その子の歯が生えてきた年齢と体の成長(あごの成長)が調和していないから歯並びが悪くなるのです。

また、その子の歯の大きさも問題になります。特に歯の幅が平均値とどのくらい違うのかを図っておくことが大切です。歯の大きさが平均値よりも大きければあごの成長と歯の萌出が調和していても将来歯並びが悪くなることも考えられます。

ただ、特に上顎の場合、醜いあひるの子時代と言われる時期があります。

生えたての前歯が大きく開いている場合です。特にV字型に開いている場合はほとんど問題ありません。V字に開いた前歯の隣に歯が生えてくるときにその生えてくる歯が、開いていた前歯を閉じさせるように生ええてくるからです。

こうゆう場合は自然治癒することが多いです。

細かいことは模型を取り診断することをお勧めします。

治療の流れ

①   まずは電話にてご相談ください。

②   来院時に口腔内写真を撮り説明します。(無料)

③   模型診断と必要な場合レントゲン診断して詳細を説明します(3,150円)

④   実際の治療開始

歯の育成について

育成というのは、永久歯が生える始める頃に成人になったときの理想の形をイメージして、この時期は顎の発育、この時期は歯の向きの修正、この時期は少し経過観察するなど、その子の成長にあった矯正治療をして理想的な歯に仕上げていく治療法です。

一度完成してしまった不正な歯列や顎のずれを、抜歯や骨切りなどにより整えていくのが、矯正であり、あらかじめ不正咬合を予想し、顎のずれや歯列のスペース不足が起こらないように歯を少しずつ動かしながら歯列を整えていくのが育成です。また、本格矯正のための前準備という考え方も出来ます。

育成の利点

1 その子の成長にあわせて治療することが出来る。

2 口腔周囲の筋肉や骨格が健全に成長できる。

3 小さいうちから口腔内環境を整えること事により、虫歯および歯肉炎の予防ができる。

4 出来るだけ永久歯を抜かないですむ。

以上のように育成とは、成長に合わせ、少しずつ理想的な歯列および口腔内環境を作り上げて行く治療方法です。